セックスレス中の嫁。
これは、セックスレス中期の話だ。
6~7年ものセックスレスになったのは、2人目を妊娠してから。
レスになって何年も経つと夫婦からエロが削除された日々が日常になる。
そして、それが普通になる。
テレビなんかのエロシーンなんかも自然とスルーすることができた。
レスの話題なんかが流れてきたとしても、まるで他人事のように聞き流す。
「もう、セックスはしないのか」
そんなことすら心を通り抜けていくようで、何も心に引っかからない状況だ。
かと言って、夫婦仲が悪いとは言えない。
冷戦期が無いわけではないが、子供の話題がそれを埋めてくれる。
ただ、日常の雑談、仕事の愚痴、夫婦の話なんかはない。
すべて子供が関わる話ばかりだ。
レスを解消して数年経っている今、仕事中に遭遇した面白い話なんかを嫁にしたりするが、
そういう話は一切しなかった。
「笑ってはいけない」
そんな空気は確実に流れていた。
これは俺側の話。
自分の話だから振り返ることはできるが、この時期の嫁はどうだったのだろうか。
薄い記憶を辿ると、下を向いている嫁の姿をよく思い出す。
俺とは目を合わせないからだろう。
「目を合わせてはいけない」
そんなところだろうか。
子供の会話も背中越しだ。
嫁にとって、レス期間は30代後半。
女としてはどれだけ重要な時期だったのだろうか。
男の俺にはわからない。
性欲処理はどうしていたのだろうか。
俺はオナニーが日課になっていたが、果たして嫁は。
嫁の日常に疑念を抱いた時期が無いわけではない。
嫁は元々性欲が強く、リアルな出会いでは警戒が強いが、ある領域ではそれが低い。
これは、出会う前のある事実から確実だ。
レス期間中は嫁に性的興味が無かったが、ふと考えると不思議なことが何度かあった。
2枚の下着が干されている。
1回や2回ではない。
家事は嫁の聖域だから、一つ屋根の下にいながらにして嫁は無警戒だったのか。
嫁の行動範囲としては遠すぎるところで見つけた自転車。
俺の仕事は自宅周辺を移動することがよくあるから、外出中の嫁に偶然出くわすこともあるし、
俺が日中自宅に帰るときもある。
その他には携帯はロックされ、仕事がドタキャンになり予定よりも早く帰宅しても嫁が2~3時間帰ってこなかった時もある。
俺の予定を嫁は把握しているからわかることだが、普通なら絶対に帰ってこない仕事の日がほとんどだ。
こんな事実を目の当たりにしても心がざわつかない当時の俺。
得意の妄想力もこの時期の嫁に対しては鈍かった。
レスを解消してしばらく経つが、ここ数年こうしたことはない。
そして、これらの事実をまとめると疑念が形になって浮かび上がってくるようだ。
今までにも何度か感じたことがある、嫁の外注先の影。
浮気とも不倫とも言えないなんとも言えない感覚だ。
それは、結婚前からチラついていた。
何か表現し難い違和感。
夫婦だからと言って何もかも知っているわけではないし、知りたいとも思わない。
俺の知らない嫁の姿もあるはずだ。
それは、意外に身近にあったのかもしれない。
そして、その相手も身近な存在なのかもしれない。
嫁は処女を捨てたのが成人してからだと言っていた。
ただ、俺はもっと前だと踏んでいる。
もっと身近な存在とのセックスの影を感じるからだ。
嫁一族は割と近いところに住んでいる。
俺の疑念とは、そういうことだ。
嫁の口の中は広くて何でも入る。
そんなことを親族の集まりで言われていたことがある。
その話を聞いて皆笑っている。
具体的に書くことができないのがもどかしい。
その他にもなぜ?と思うような話題がいくつか続く。
「まぁまぁ君は気にせんと」
そんな雰囲気だった。
俺の知らない話だ。
たとえ話や聞いたまま書けば書くほど創作感がましてくるからかなりぼんやりした内容だな。
レス期間を経てさらに嫁がエロく、テクニックや習慣にわずかな違いがあったことを考えると無い話ではないだろう。
全くの他人の可能性もある。
全く何もしていない可能性もある。
何年も一緒にいるからこそ感じる違和感も高感度だったりするものだ。
そして、そんな嫁の行動では、生理はからんではいなかった。